2024/12/23

シーフードマイスター講師・太田雅士の豆知識vol.3 お正月にも楽しみたい『数の子・いくら』

【お正月はどんな日】

お正月は皆さまの家に幸せをもたらしてくれる年神様(としがみさま)がやってくる大切な日なのです。昔から祖先の霊は田の神や山の神になり、お正月がやってくると年神様となって子孫の繁栄を見守ってくれると考えられていました。

お正月飾りやお節料理は年神様を迎えるための準備であり、たくさんの幸せを授かることを祈ったのです。これからもお正月に込められた思いを大切にして良き風習を受け継いでいきたいですね。

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【お節料理になくてはならない数の子】

数の子とはニシンの卵です。ニシンはたくさん卵を産むことから「わが家が代々栄えますように」とお祈りしていただきます。またニシンを「二親」と語呂合わせにして「両親からたくさんの子どもが産まれますように」という思いが込められています。

金色に輝く数の子はお節料理を彩り、プチプチとした歯触りの良い食感を楽しむことができます。お正月に食べるのは日本独特の風習ですが、最近はパスタやサラダ、カナッペなど、様々なレシピがありますから試してみるのも楽しみです。

【イクラの語源はロシア語】

ロシア語でイクラとは魚の卵全般を指す言葉として使われます。サケの卵はイクラ・クラスナヤ(赤いイクラ)、チョウザメのキャビアはイクラ・チョールナヤ(黒いイクラ)と呼んでいます。あるときロシア人が粒状にばらしたサケの卵を「イクラ」と呼んでいるのを日本人が聞いたことが名前の由来とされています。 サケは古代から貴重な食品であり保存性を持たせるため乾したものが利用されました。イクラは保存が難しかったため食用になったのは新しく、大正時代に樺太(ロシア)から塩蔵品が伝わったとされています。お正月にいただくのは数の子同様「子宝に恵まれますように」という願いと、赤色は魔除けの意味を持つとされているからです。

【お酒にあう数の子のイクラ乗せ】

作り方はいたって簡単。味付け数の子を一口大に切ってお皿に盛り、イクラの醤油漬けを乗せてかつお節の糸削りをふりかけたらできあがりです。イクラとかつお節のうま味に数の子の歯ごたえが加わりお酒が進むこと請け合いです。

【ご飯を食べたい人は海鮮丼】

ご飯が炊けたら器に盛り、刻みノリを敷き、一口大の味付け数の子、イクラしょう油漬けを盛り付けるとできあがり。メカブや釜揚げしらすがあればいっしょに盛り付けると彩り鮮やかな海鮮丼のできあがりです。

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